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上映情報
映画祭ノミネート情報
【日本】
[Kisssh-Kissssssh映画祭2023]【グランプリ】
[第6回いぶすき映画祭]【銀のいぶすき賞】
[SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023]
[大牟田映画祭]
[うえだ城下町映画祭第21回自主制作映画コン テスト]
[那須ショートフィルムフェスティバル2023]
[第8回岩槻映画祭]【グランプリ】
[彩の国市民映画祭2024]【大賞】
[CFF 2024]
[第22回中之島映画祭]【優秀賞】
[澁谷インディペンデント・フィルム・フェスティバル]
【海外】
[第76回 カンヌ国際映画祭ショートフィルムコーナー]
[38th Annual Fort Lauderdale International Film Festival Long Narrative]【最優秀作品賞】
[Boston Film Festival 2023]
[Philadelphia Asian American Film Festival 2023]
[Japanese Culture Club of Arizona 2023]
[16th Jaipur International Film Festival-JIFF 2024]
[32nd Arizona International Film Festival] 【最優秀外国映画賞】
[Okotoks Film Festival 2024] 【最優秀脚本賞】
[57th WORLDFEST HOUSTON REMI AWARD] 【Gold Remi Award】
[New York Japan CineFest 2024]
New York Japan CineFest 2024
INTRODUCTION
作品について

朝ドラや大河ドラマをはじめ、数々の映像作品を演出し活躍してきた映像作家・野口雄大が、実体験をもとに、自ら脚本・プロデュースも務めた映画監督デビュー作となる「さまよえ記憶」を制作。
人間が生きる上で決して逃れることのできない「記憶」。大切な人との「記憶」は宝物である一方、その相手が大切であればあるほど、時としてその「記憶」が苦しみに変わることもある。本作は、そんな「記憶」との向き合い方を、観る者にあらためて問いかける。
映画、CMで活躍し、主演映画作品「BIRD SONG」がイビザ国際映画祭審査員特別賞受賞した永夏子と、北野武監督「キッズリターン」で東京スポーツ映画大賞助演男優賞受賞し、多彩な活動をするモロ師岡が親子を演じる。
また『カメラを止めるな!』でブレイクした竹原芳子が、今度は人の記憶と情報を交換する“情報質屋”を怪演。魅力的な俳優陣とともに、2023年夏の公開を目指している。クラウドファンディングも実施中。
<作品情報>
時間:約24分
ジャンル:ファンタジー / ヒューマンドラマ / ファミリー / SF
公開:ストリーミング配信 / 一部劇場公開 / 国内外の映画祭出品
COMMENT
コメント
人間に与えられた切なくて美しいもの。
それが記憶。
作品の癒しと悲しみに浸りながら
自分の父親との記憶を辿りました。
曖昧になってしまったものは
何かで埋めようとする自分がいる。
それでも良いと思う。
これから作る思い出は本当の愛に
満ち溢れるものにする自信があるから。
短い時間の中でそんなことをも思わせてくれた
とても優しい一本です。
LiLiCo(映画コメンテーター)
愛の記憶はいつも身体中に流れている。それが突然、消えてしまったら?見惚れるほどの景色と記憶の中で大切なものは何かを知る想いに満ち溢れたファンタジーにしばらく時が止まった。
伊藤さとり(映画パーソナリティ)
子どもをなくした母がいる。
大切なはずの子どもとの記憶が、その後を生きる母を苦しめる。
事件、事故、災害、そして戦争。
世界には無数の喪失があふれている。
愛する者の記憶だけを抱えて生きていくことがどれほどの痛みをともなうのか。
この作品は、一つの喪失を通して、私たちに問いかけてくる。
ありふれた喪失などどこにもない、と。
奇跡にすがる母の姿と悲しい結末には、
喪失を知る野口さんならではの思いが込められている。
岸善幸(テレビディレクター/映画監督)
“記憶”が人にもたらすものは、喜び、悲しみ、切なさ、苦痛とさまざまです。そんな記憶を「消去する」手段が、もしもあったとしたら。
鑑賞しながら、“自分だったら”と何度も考えました。未だ答えは出ません。
簡単に答えの出ない問い、二元論では片付けられない葛藤は、生きていく上で数多く訪れます。そういう局面に立たされたとき、人は何を思い、何を選択するのか。
二人の息子の顔を思い浮かべ、自分の記憶の糸を手繰る。作品を通してそんな時間を持てたことを、心より幸せに思います。
碧月はる(エッセイスト/ライター)
水の描写の美しさ…
何故か思い出したのは、
大きくて足がつかなくて怖い海。でもお父さんの背中にしがみつくと安心して楽しかった。
忘れていた記憶が作る今の僕。
切なく愛おしい記憶のスイッチのような作品。
米本学仁(俳優)
面白かった…が、面白いという言葉を安易に使っていいのか迷うくらい作品を通してこれから自分の身にも起こりえる現実をお前はどうしていくんだ?と生きる構え方を正された気がした。
松浦慎一郎(俳優)
生きる上での糧にも枷にもなる「記憶」の物語。
野口雄大監督の周密な演出に宿る喪失の哀しみと、
痛みを抱える人々に捧げる祈りが、深く静かに胸を打つ。
清水友佳子(脚本家)
映画を見ながら、私たち人間はいかに思い出を糧に生きているのかを考えさせられた。
時に“生きる糧”になりうるけど時にとても面倒。
だから人間は生きづらい。だから愛おしい。
永田琴(映画監督)
喜び、悲しみ、怒り。
人は様々な記憶を抱えて生きていく。
大切なひとを失くした人たちの、痛みの記憶の居場所はどこにあるのだろうか。
野口監督の描くその結末に、胸が締め付けられる。
この映画を観た記憶は、失くしたくないと思った。
宮脇亮(映画監督)
大切な存在がいるということは、
常にそれを失ったときの苦しみのリスクを内包する。
当たり前のそのことを、まざまざと実感させられた。
愛する人との記憶に生かされながら、追い詰められながら、
新しい記憶で人生を上書きしていく人間の逞しさを感じた。
山﨑佐保子(脚本家)
しみじみいい話系を想像してたら、ある意味真逆のどエンタメだったので嬉しくなりました。
ノーランみもある題材なので『メメント』が元々短編だったように、本作も長編化されることを勝手に願っています。
山田篤宏(映画監督)
3歳の時、2歳の時に経験した楽しい思い出を忘れちゃうんじゃないかととても怖くなって、この世の終わりのような気がして泣き喚いた記憶がある。そして今、その2歳の時の記憶がどういうものだったのか全く思い出せない。後に自分で捏造したのかもしれないし、誰かの記憶だったような気もする。現世で息をしながら此岸と彼岸を行ったり来たりしてる気分。記憶にも、この映画にもそういう気持ちにさせられる。